あれがそれになってこれになる

あれがそれでこれになる

1203 堤下「眠ってしまったの?」

今日会社に行くとお笑いコンビ「霜降明星」がワイドショーに出演していた。前日にМ-1でチャンピオンになり、朝から引っ張りだこだった。個人的には好きでも嫌いでもないが、自分の地元でもある関西のコンビが優勝したというのはうれしいし、誇りだなっと思った。しかし、これが関東だと話が変わってくる。ワイドショーで漫才を披露していた霜降明星に対し会社の人は「これの何が面白いか分からない」と言っていた。笑いの感覚は人それぞれ。全員が全員、面白いと思うのは無理だとわかっているが、その場にいた人間は「面白くない」の一点張りだった。今回の漫才の内容は分からないが、関西と関東の「笑いの差」を感じた。

少し前に会社の人が「関西の番組はハードなことを平気で言うから記事にしにくい」と言っていたことがあったが、それが関西の番組の日常。上沼恵美子メッセンジャーの黒田が関東で受け入れられない理由も分かる。しかし、明石家さんまダウンタウン今田耕司東野幸治フットボールアワーブラックマヨネーズなど関西出身のそうそうたるメンツが今も多くのレギュラー番組を抱えている。今の時代、関西の芸人がMCをしていても違和感を感じる人は少ないだろう。関東では、マツコ、有吉、オードーリー、クリームシチューが多いのだろうか。これだけ見てもやはり毛色が違う。

今年ブレイクした千鳥なんかまさにそう。関西ではレギュラー番組を何本も抱える売れっ子芸人だったが、関東ではその笑いが受け入れられるのに数年かかった。関西の芸人たちは「なんで売れないんだろ」と疑問に思ったほど。関東と関西のお笑いはもはや文化の違いといっても過言ではない。これまでのM-1のチャンピオンを見ても、ほとんどが関西出身のコンビ。関西の笑いのレベルの高さがうかがえる。